チープ×アレンジャー
遊び疲れた精神様が
僕にそっと囁いたのです。
「何故お前は疑う
何故お前は愛する
不可思議な世界が在るとして
それを信じまいとしている癖に
どうしてそこで生きている」
その時初めて気付かされるように
僕ははっとなったのだけれど
「どうしてでしょう
どうしてなんでしょう
僕は疑うのを止めれない
僕は愛するのを止めれない
不可思議な世界を信じられないのに
そんな世界で生きている
なぞなぞを解きたい訳でもなく
チョコレートを煮溶かしたい訳でもない
もう既に壊れた歌を
歌いながら」
安っぽい歌を唄うのは
それでも微量の声を足して
精神様は言うのです。
「傍に来て欲しいという
ただ ただ 恋をしたのだと」
空白のページは埋めきれず
僕は目を閉じる事も出来ずに
罵りながら生きている
ステキでも何でもないのさ
そんなものなんだから仕方がない
そうしてまた
疲れた精神様を労る為の
充電を
疑って
愛して
そう ここは
そう 僕は